経 過
段々尿の勢いが弱り、尿間が近くなり、加齢現象かと思っていたが12年夏頃、思い切って柏総合病院泌尿器科を訪ねた。
お尻からの触診で、前立腺肥大と診断、夕食後「ハルナール」服用を始める。夜間の4,5回の排尿が1,2回に改善された。
その後、尿勢が弱く 平成14年10月から12月にかけて、再度検査、腫瘍マーカー検査は無事、お尻からのエコー検査は前立腺が膀胱側に肥大している。尿道からの内視鏡検査で、先生から手術した方がよいと言われた。内視鏡検査の後は1日血尿で弱った。
1月20日
柏厚生総合病院に入院 担当医師の手術の説明 入院予定10日 アレルギー検査 点滴始まる。
1月21日
朝より食事無し 1時手術用寝間着に着替え肩に注射、3階の手術室へ。脊髄への麻酔注射で下半身は意識無し。
手術しているかどうか全く意識がない、うつらうつら一眠りしたようだ。3時半手術終了。内視鏡手術で尿道から内視鏡パイプを挿入、電気メスで肥大した前立腺を焼き切る手術と先生から聞いていたが、進行は全く不明。「無事終了しました」先生の声で安心。自室へ戻る。
排尿管がビニールバッグへ、点滴で洗浄液が排尿管の中を通って膀胱に注がれている。排尿管が二重になって尿道から膀胱に刺さっている感じ。貯尿バッグは洗浄液と血液で鮮血のように赤い。点滴は栄養剤?と化膿防止剤の抗生物質の2種類。夜10時頃まで麻酔で感覚がない。足をずらそうにも意識がなかったが、少し動くようになった。

尿意をもよおすが出ない、満杯で苦しくなってくる。ナースボタンを押す。看護婦が尿パイプを一生懸命動かすが出ない。手術の残滓が詰まってるような感じ、脂汗が出てくる。「出やすく太いのにならないんですか?」思わず言ってしまう。尿管が差し替えられたようで、苦しみがとれる。しばらく安眠、目が覚めて時計を見るとまだ12時、長い夜だ。2,3度同じような苦しみはあったが、看護婦さんが良くしてくれた。
1月22日
まんじりともしない夜が明けた。朝の食事は全部たいらげた。尿管の詰まる感じは1時間から2時間と間隔は長くなるが恐怖だ。2重になった尿管の出口を電気メスで削った残滓物が排出口をふさいでると、この痛みが出るようだ。黒い固まりの残滓が尿管を出ていくとすっとする。尿や廃液がバッグの中に落ちる時、引力でバキュウム効果で膀胱から廃液を吸い取るようで、看護婦さんの物まねでしてみるとスッキリする。黒い固まりがパイプの中を落ちていくのが見える。
10時 担当の先生が回診、「いいですね」と言う。これが手術後の正常な状態のようだ。「鮮血が少し茶色になったら、洗浄液は取りましょう」という。夜中何度かパイプをたぐって血尿をおとす。そして眠り、その間に尿バッグが交換されているので看護婦さんがこまめに回ってるようだ。
1月23日
膀胱以外は健康なので、食事は全部平らげる。少し足りない。血の固まりや詰まりも痛みも慣れてきた。10時担当医師の回診、「もう、この色なら、洗浄液は良いでしょう」。これからは自分の尿と出血だけの排出になり満杯感の間隔も長くなる。
点滴は午前、午後1回ずつの抗生物質。ベッドよりおりて歩行の許可が出る。昼食は自分で取りに行ったが、ベッドに横になると鼓動が大きい。体力が弱っている。

前日より大分楽になる。3回程夜中起きたが、ゆっくり休めた。
1月24日
10時 医師回診 尿道パイプをはずす。はずした時大分廃液が出たようだ。シーツや寝間着が汚れる。これからは自分の力で排尿だ。
30分ほどして尿意、立ち上がったら床に全部漏れてしまった。あわててタオルを敷き、廃血が出て、黒い血ごこりが出た。
ナースを呼び手当、T字帯、寝間着を取り替える。全くしまりがない、コントロール不可だ。横になる痛みはない。「ダラ漏れが続いたらどうしよう」嫌だ。看護婦が紙パンツを持ってきてくれ履き替える。12時前、尿意があり立ち上がったら漏れてしまったようだ。パンツが濡れて不快、トイレに着いた頃尿意はない。1リットルのプラコップにわずか、私の貯尿タンクだけが血の色だ。
昼食は自分で運んで食べる。午後病室を変わる。痛みはないが、排尿コントロールが出来ないのは困る。妻が紙パンツを買ってくる。午後4時 尿がもたないので溲瓶をナースに頼む。これで大分助かった。尿意を催したらすぐ溲瓶に入れられる。後は安眠出来る。
1月25日
非常に快適になる。早朝尿意は少ないがトイレに立った。血は混じってるが気持ちよく出る。最後のイキミで血の塊がどろっと出た。気分はよい、パンツもあまり汚れてないが取り替えた。抗生物質の点滴も午後1回。朝から昼まで2回排尿、漏らすことなく出来た。もう溲瓶はいらない。夕方パジャマに着替えてすっとする。尿間が2時間くらいになる。
1月26日
爽快な目覚め、久しぶりに髭を丁寧に剃った。まだ血の色は消えない、先生は順調と言ってる。尿量は1.5リットル。夜2回排尿。もれなくなった。

1月27日
9時過ぎ担当医師回診、順調に行ってる。出血と排尿管の詰まりは多いほうだったようだ。午後院内入浴 さっぱり出来た。
1月28日
尿間も2時間−3時間にのびた。9時過ぎの回診で明日退院の許可が出た。尿勢は手術前より大分良くなった。朝は1回200ml
昼は 80ml 程度の尿量 1日 1.5 リットル 大分回復した。
1月29日
10時 退院 アルコール 登山 当分御法度 経費は10万円でおつりがあった。
メールが大量にたまっていた。社友連絡帳も書き込みが増えている。
1月31日
血尿は大分薄れたが、よそ目にも赤は分かる。午後銀座に出る。模型帆船展と写真展2会場、普通の生活には耐えられる。
2月1日
血量はだいぶうすれ、人目には分からないようになる。出始めが少し 赤い程度、尿勢は大分強くなる。
2月6日
外来疹 まだ尿はきれいになってないが、順調との診断。手術をして良かった。

年後 平成16年2月
結果は非常に良い。2ヶ月後位から平常に変わった。
尿勢が良くなり、非常に排尿が早くなった。
バス旅行が気にならない。尿意を感じてから、1時間から1時間半は我慢が出来るようになった。
夜間排尿は夜明け頃1回となった。
平成18年12月
上記の通り、前立腺関係 異常なし。